将来的な景気後退を早める
米中の貿易摩擦は双方から関税をかける品目を上乗せして、貿易戦争とも呼ばれるようになっている。
米国が関税を引き上げる意味は、「中国からの輸入量を減らす」ことを意図する。
現実的には消費税率を引き上げたに等しいことから、CPI(消費者物価指数)の上昇を促しているに過ぎず、中央銀行であるFRBは、物価上昇すれば利上げを急ぐことになる。
つまり中国製品への関税拡大は、結果として米国株式などの資産価格にはネガティブ材料だ。
こうした貿易戦争は過去にもあり、関税を極限まで強化した世紀の悪法、スムート・ホーリー関税法が招いたのは世界恐慌、そして第二次世界大戦への着火だった。
米中貿易摩擦の帰結は、CPIの上昇から景気後退を早めているに過ぎない。
FX取引は、将来的なリスクオフのシナリオを準備しておくことが必要となる。